080131 第8回天竜区協議会-6

 春野地域協議会がなくなることは、マニフェスト=「公約に具体的数値目標を入れてその達成に対して責任を持つ事」に書かれていることである。旧浜松市60万人向けには、効果が抜群だろう。地域協議会があるのは、周辺市町村を中心とした地域であって、旧浜松市民からみれば、自分たち以外に対するより手厚い措置にみえるのかもしれない。

 一市多制度と一市一制度では、実質的に内容的には同じ。ところが、選挙民に対するアピール度は全く違うものになっている。運用する人の心構えも違うわけで、ポジティブリストとネガティブリストの違いくらいの差はある。どちらも基礎的なことは、というより大半は一市一制度なのだから。それはともかく、現実には一市二制度くらいにしないと、人口集中地域の政策では過疎地域ではかえって効率が悪くなったり、逆に過疎地域を念頭におくと人口集中地域の政策が鈍くなってしまうということがある。一市一制度という縛りによって、現場での柔軟な運用が出来にくい。

 合併時の軟着陸だけなら、期限付きの協議会の制度があるわけで、それを恒久的な制度を選択したのには、それなりの訳があったはず。新しい市の形、新しい民主主義の形、新しい市民協働の形をつくるという機運も感じられた。

 私のような市井の人(街の中にいる普通の人)にとっては、合併とか学校統合とか重要な問題が起こっても、断片的な情報と、砂に水をかけるような行政のアンケートやパブコメしかないわけで。これは政治力のある人や権力に近い人には分からないことかもしれない。

 この制度に対する前市長の心意気にうたれ、可能性を信じ、なんとか日本初の成功例にしたくいろいろ仕掛けてはみたものの、志半ばでばっさりとされてしまった感がある。私個人としては勉強にもなったし、他にやることがたくさんあるからいいが、これからの人のことなど考えると、存続させたいものだ。

 (終 第9回は月末です)


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